周辺環境やご要望にもよりますが、
弊社で建てる家は、家の正面に極力窓を設けません。
顔になる部分は特にシンプルに考えていきます。
そして、それが家の美しさにもつながっているのですが、
ただ単に美しさを追求してそのようにしているわけではなく、
そこにはちゃんとした考えがあります。
今回は4つあるその理由について
お伝えしていきたいと思います。
汚れにくいから

まず1つ目の理由が
『汚れにくいから』です。
外壁が汚れる最大の原因は、
窓や換気扇といった外壁から突起した部材になります。
窓からダラーっと流れる垂れジミや
換気扇から出てくる黒ずんだ汚れですね。
これは、外壁に凸凹があると避けては通れないもので、
長く住んでいくと必ずおきてきます。
ですので、なるべく家の正面に
それらを設けたり作ったりしないことで
そもそも汚れの原因を排除しているということです。
あまりにも汚れが目立ってくると、
外壁の塗り替え頻度が高くなり、
維持管理コストが高くついてしまいます。
家の顔となる正面がそういったつくりだと、
余計に汚れが気になってきますよね。
こういった理由から、
建てた後の維持管理費を少しでも抑えるために、
汚れの原因を元から排除しているというわけです。
間取が分かりにくいから

そして、2つ目の理由がこれです。
簡単な話、泥棒に狙われにくくしているという事です。
パッと見ただけで間取りが分かってしまう家づくりより、
外から見て間取りが想像つかない家の方が、
安心して暮らすことができますよね。
プライバシーを守りやすいから

3つ目の理由がこれです。
一般的な家づくりの場合、
家の正面には何も建たないため
大きく窓を設けて光を採ろうと考えるのですが、
その際、視線も入ってきやすいというデメリットがあります。
そして、その窓に視線を遮る目的で
カーテンを閉め切ってしまうと、
家の中が暗くなっちゃいますからね。
これに関して特に注意しなければいけないのが、
南向きの日当たりが良い土地になります。
南向きの土地の場合、
南からの光を家の中にたっぷり採り込みたいがために、
大きな窓をたくさん正面につくってしまいがちですが、
そうすると防犯性もプライバシー性も
最悪の状態になってしまうからです。
弊社ではそういった観点から、家の中への
光の採り込み方を工夫することによって
家の正面からの採光に頼らなくていいようにしています。
外構費用が安くなるから

最後の理由がこちらです。
弊社では、なるべく余計な外構費用をかけなくて済むように
家のデザイン性を高める工夫をします。
家のデザインが美しくなると、
庭に装飾をする必要がなくなるからです。
家そのものが美しい場合、
庭もそれに合わせてシンプルに仕上げた方が、
家をより引き立ててくれます。
そしてその結果、
庭の予算を押し上げる余分な工事をなくすことが出来ます。
また、防犯性とプライバシー性を
高めるための植栽や目隠しや塀などの余計な工事も必要なくなります。
そういった面から、庭にかける費用も安くなるというわけです。
いかがでしたでしょうか?
結論としては、
この4つ全てがうまく絡み合うことによって
住まいにとって大切な居住性と経済性を高めていく事ができます。
これから家づくりをお考えの方には、
無駄をなくしたシンプルな外観で、
将来的にも飽きのこない家づくりをしていただければと思います。