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広い土地を選ぶリスク

 

 

土地の価格は地域によって異なるのはもちろん、

同じ地域でも立地によって異なりますし、

同じ場所でも日当たりや形、接道によっても異なります。

 

 

そして、当たり前のことですが、

面積も土地価格を左右する要因の一つです。

 

 

ですが、土地面積が増えた場合、

単純に土地価格が上がってしまうだけじゃなく、

それに付随して庭の工事費用が高くなりますし、

土地を持ち続けている限りずっと支払い続ける

固定資産税も高くなってしまいます。

 

 

例えば、土地の面積で考えていくと、

本当は60坪ぐらいでいいのに、

80坪もの土地を買ってしまったら、

20坪分、余分な庭の工事費用が必要になるのですが、

この場合、どれくらい余分な工事費用がかかるのでしょうか?

 

 

まずここに、草抜きが面倒だからと

コンクリートを打つとしたら、

60万円以上の費用が必要となります。

 

 

そして、土地が広くなると、

隣地との境界の距離も長くなります。

 

 

その分、お隣さんとの敷地の間に、

ブロック塀やフェンスがたくさん必要になるという事です。

 

 

例えば道路の接道長さを10mとした場合、

60坪の場合であれば、

周囲の境界の長さは約50mなのに対し、

80坪となれば約63mとなります。

 

 

仮に、フェンスの費用が1mあたり20000円必要だとしても、

これだけで約26万円高くなってしまいます。

 

 

先程の庭のコンクリート費用と、フェンス費用を合わせると、

100万円近く外構費用が高くなってしまう事になります。

 

 

これではあまりにももったいないですよね?

 

 

そこにプラスして固定資産税の上乗せがありますので・・・。

 

 

 

■無駄に広すぎる土地は買わない

 

以上のような理由から、

土地は家に合わせた広さで買うことをオススメしています。

 

 

そして、そのためには

あなたが土地代にかけられる費用がいくらなのか、

どんな家を建てたいのかが明確になっていない状態で、

土地を探してはいけないという事です。

 

 

具体的には、まず資金計画から始め

家づくり全体にかけられる予算を出した上で、

土地、家、庭それぞれに予算を配分していきます。

 

 

そして、その土地予算の中で、

土地探しをするわけですが、

その前に、算出した家の予算の中で、

どんな家でどんな間取りの家が建てられるのかを

ある程度把握してください。

 

 

そして、

あなたの家づくりで絶対にこだわりたい部分はどこなのか?

 

 

それによってもし費用がプラスになる場合は、

その分も予算に含めたうえで土地選びをしないといけません。

 

 

これらが分かった上で土地選びをすれば、

土地にかける予算と庭にかける予算の両方を

抑えることが出来るようになるでしょう。

 

 

いかがでしょうか?

 

 

人生で一度きりの家づくり。

 

 

土地選びも実際どのくらいの大きさがちょうど良いのかわからず、

なんとなく余裕をもって広い土地を選びがちです。

 

 

ですが、

広い土地を選んだ分、土地代だけではなく

さまざまな部分で費用がかかっていきますので、

しっかりと資金計画を練ったうえで

土地選びをしていただければと思います。

 

2021.12.28:[ SIMPLE NOTE / ブログ]