日当たりのいい土地がすべて良いわけではない?
これから土地探しを始めるにあたり、
あなたが、土地に求める条件は何でしょうか?
子供が通う学校区を優先して?
スーパーやコンビニなどが近所にある便利な場所?
庭でバーベキューができる位広さがある土地?
車がとめやすい広々した道路に沿っていること?
日当たりが良さそうな土地であること?
などなど、
様々な条件があるかと思います。
もちろん、土地探しは、
あなたの価値観や好みに沿ってするものなのですが、
資金計画から導き出された土地の予算内で
土地を選んでいただくために、
知っておくべき事実が2つあります。
まず1つ目が、
『日当たりが良い土地=良い家が建つ』
わけではない!ということです。
例えば、この図のように
南側接道としてA〜Cの3区画が、
北側接道としてD〜Fの3区画が、
新たに分譲されたとしたら、
あなたならどの土地を選びますか?
おそらくA〜Cの3つの中のいずれかではないでしょうか?
なぜなら、南側接道で日当たりが良さそうですよね。
一般的にもこういった分譲地の場合、A〜Cの土地から売れていきます。
では果たして、
このA〜Cの土地には、
良い家が建つのでしょうか?
■日当たりが良い土地に建つ家が抱える共通の問題点・・・
A〜Cのような日当たりが良い土地を購入した場合、
まず、間違いなく南側にリビングや居室を配置するでしょう。
そしてその南側には、多くの光を採り込む為に、
大きな窓を計画することになるでしょう。
しかし、よく考えてみて下さい。
その南側の窓は、カーテンで閉ざしがちになってしまいませんか?
なぜなら、大きな窓を南側に設置してしまうと、
家の中が外から丸見えになってしまうからです。
外からの視線が気になってしまっては、
家の中にいても、まったくリラックスできませんよね?
結果、中が覗かれないように、
日中でもカーテンで閉ざしてしまうことになります。
そうすると、家の中は明るいでしょうか?
おそらく、家の中が全体的に薄暗くなってしまうため、
晴れの日だったとしても、
朝から電気をつけなくては
いけなくなってしまうのではないでしょうか?
また、こういった丸見えの家は、
防犯性も悪くなってしまいます。
外から窓を見ただけで間取りが分かってしまいますし、
バルコニーなどで洗濯物を干す場合、
洗濯物が丸見えになりやすく、
泥棒に家族構成や仕事もバレやすくなってしまいます。
■外構費用が高くなる・・・
家の中が外から丸見えになれば、
対策として、
塀や庭木や目隠しを設置して、
外からの視線を防ぐ計画が必要になります。
結果、外構工事に余分な費用がかかります。
■土地の価格も一番高い・・・
日当たりが良い土地は、
誰もが欲しがる土地であるため、
一般的に人気があります。
そのため、価格も高く設定されています。
実際に、D〜Fに比べてA〜Cは、
坪単価が2〜3万円ほど高く設定されてケースも
多いのではないでしょうか?
同じ環境と利便性であるにもかかわらずです。
いかがでしょうか?
このように、日当たりが良さそうな土地は、
土地代も庭代も高くなってしまうし、
住み心地が悪い家をつくりやすくなります。
日当たりのいい土地だからといって、
すべて良いわけではないということです。
とはいっても、
たとえ価格が安かったとしても、
わざわざ日当たりが悪いD〜Fの土地の方が良い!!
とはなりにくいと思うので、
なぜD〜Fの土地の方が、A〜Cの土地よりも良いのか?
改めてお伝えさせていただきます。